芸術上の新発見をめざす 熊倉千之の本 (mybooks)

『紫式部集』のちから相撲 メイキング・オブ・『源氏物語』
紫式部の自選歌集、『紫式部集』の構造と主題分析。過去1000年間、誰にも解き明かせなかったテクストの秘密を初めて発見! 「匂兵部卿」以下の13巻が紫式部の愛弟子「小少将」という女房によって書かれた経緯を128首の歌で物語る、斬新な芸術作品 ... (続きを読む)
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三つの純心物語  鴎外・サリンジャー・カーヴァー
鴎外「我百首」・サリンジャー「The Catcher in the Rye」・カーヴァー「Blackbird Pie」 三作の構造と主題分析。 いずれも次世代への遺書として、純心の貴重さを詩的に表現した傑作。子供心の大切さを物語る。 ... (続きを読む)
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漱石のどんでん返し 『坑夫』から『明暗』への友愛世界<220=284>
過去100年間、誤読され続けてきた漱石の小説――『坑夫』から『明暗』までの小説世界を分析。新聞連載回数が指標となって、 <220=284>という友愛数が小説の論理構造を種明かしする。どの小説も最後の一文によって価値の大転換を企んだ傑作作品群。 ... (続きを読む)
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刊行中:『三つの純心物語 鴎外・サリンジャー・カーヴァー』  (発売中)

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三つの純心物語  鴎外・サリンジャー・カーヴァー

鴎外「我百首」・サリンジャー「The Catcher in the Rye」・カーヴァー「Blackbird Pie」 三作の構造と主題分析。

いずれも次世代への遺書として、純心の貴重さを詩的に表現した傑作。子供心の大切さを物語る。

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目次

はじめに ……8

第1章 森鴎外「我百首」(1909) ……15
  1 「我百首」の概観 ……16
  2 「我百首」<5-7-5-7-7>首の構造 ……25
  3 鴎外の芸術――漱石作品との比較 ……50

第2章 J. D. サリンジャーThe Catcher in the Rye (1951) …63
  1 翻訳と解説 ……65
  2 主題の確認作業 ……90
  3 サリンジャーの芸術 ……97
第3章 レイモンド・カーヴァー Blackbird Pie (1986) …103  
  1 「ブラックバード・パイ」というブラックユーモア …105
  2 <To take a wife is to take a history> ……111
  3 カーヴァーの芸術 ……129

第4章 日英語、ならびに日英文学―その本質的な差異 …139
  1 日本語と英語―互換性がないこと ……140
  2 作品の主題(全体の構造と意味) ……145
  3 これからの日本語運用 ……172

おわりに ……174

囲み記事 ……6・14・17・62・64・73・81・104・113・
       138・143・153・161・169
参考文献 ……182
ホームページ案内 ……182


(各章の概要)

1 森林太郎として死ぬ決意を表明した、短歌百首による自伝的な短歌集「我百首」の構造と主題

2 1951年に発表されて以来、今日まで誤読され続けてきたサリンジャーの芸術

3 癌で死ぬ前に作家としての半生を、日常的な離婚場面に「変身」させた傑作短篇、カーヴァーの「山月記」

4 日本語と英語の本質的な差異がもたらす、日本文学と英文学の質的な違いを明かす、<私>物語と<I>小説

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新発見! 『紫式部集』の深層: 『源氏物語』の物語

 

『紫式部集』のちから相撲 

『紫式部集』のちから相撲 メイキング・オブ・『源氏物語』

紫式部の自選歌集、『紫式部集』の構造と主題分析。過去1000年間、誰にも解き明かせなかったテクストの秘密を初めて発見!

「匂兵部卿」以下の13巻が紫式部の愛弟子「小少将」という女房によって書かれた経緯を128首の歌で物語る、斬新な芸術作品

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過去一千年間不明だった『源氏物語』続編――「匂宮」から「夢浮橋」までの13巻――の作者が、「小少将」という紫式部が宮仕えしたときの同僚の女房だったことを、『紫式部集』128首の中に発見。この家集は<『源氏物語』の物語>として、紫式部がその成立過程を歌で物語る、前代未聞の離れ業だった。男社会に挑戦する式部の「ちから相撲」を解明。日本文学における今世紀最大の発見! ここから『源氏物語』の読みが変わる!!

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目次

はじめに ……10

第一章 独創的な歌の配列 ……19
 1 ライトモチーフとしての「月」 ……20
 2 『紫式部集』〈起〉部〈序〉「初句」五首 (#1-5)――物語の三要素 ……28
 3 <破の序>「第二句」七首(#6-12)――『源氏物語』の始動 ……31
 4 <破の破>「第三句」   五首(#13-17)―― 式部の行動開始 ……37
 5 「二行空白」の重要性  ……44
第二章 『源氏物語』の受胎と出産 ……49
 1 <起>部〈破の急>七首(#18-24)――宣孝の求婚 ……50
 2 <起>部<急>七首(#25-31)――宣孝求婚への反発と受け入れ ……55
 3 『源氏物語』最初の三十一首との比較 ……58 
 4 『紫式部集』〈承〉 部三十一首の  〈序〉――「初句」五首(#32-36)の夫婦げんか ……70
 5 宣孝と童友だち、二つの死―― 〈承〉部〈破の序〉七首(#37-43) ……72
 6 物語の出産と育成―― 〈承〉部〈破の破〉五首(#44-48)   ……76
 7 物語制作への没頭――〈承〉部〈破の急〉及び〈急〉十四首(#49-62) ……78

第三章 「憂き世」の実態 ……87
 1 <転〉部<序>最初の五首(#63-67)――『源氏物語』作者の憂さと密かな喜び ……88
 2 小少将との親交――<転>部<破の序>「第二句」七首(#68-74)……91
 3 道長を一蹴する式部――〈転〉部〈破の破〉「第三句」五首(#75-79) ……98
 4 ほととぎすを待ちわびた思い出――〈転〉部〈破の急〉「第四句」七首(#80-86)   ……101
 5 〈転〉部〈急〉「第五句」七首(#87-93) ――宮仕え後と『源氏物語』の主題  ……103

第四章 『紫式部集』の挑戦 ……109
 1 式部の生き甲斐――<結〉部   〈序〉「初句」五首(#94-98) ……110
 2 『源氏物語』の達成感――<結>部〈破の序〉「第二句」七首(#99-105)  ……112
 3 さま変わりする「憂さ」――<結>部<破の破>「第三句」五首(#106-110) ……116
 4 愛の総括「うちとけと拒絶」――<結>部  <破の急>「第四句」七首(#111-117) ……118
 5 小少将との「うちとけ」  (#69-74)再訪 ……122
 6 <結>部<急>「第五句」最後の七首(#118-124)――人生という挑戦 ……125
 7 式部の辞世四首(#125-128)――『紫式部集』の種明かし ……127
終章   封印された『源氏物語』五十五巻 ……131
 1 #127の真意――『源氏物語』が五十五巻として遺された理由 ……132
 2 『紫式部集』のマクロ構造 ……135
 3 〈起〉部後半の十四首(#18-31)再訪――――求愛の成就 ……139
 4   「辞世四首」――ミステリーの謎解き ……148
 5 『紫式部集』に埋められた小少将の物語――「匂兵部卿」以下の十三帖 ……152
 6 式部の芸術 ……164
 7 宇治十帖論のために ……178

おわりに ……186

 囲み記事 ……8・17・18・25・32・46・47・48・59・86・108・130
 参考文献 ……192
 『紫式部集』 128首 一 覧・索引 ……193
ホームページ案内 ……198

 

 

裏表紙
小少将が紫式部に挑んだ3番勝負:
1)なべて世の憂きに泣かるるあやめ草今日までかかる根はいかが見る(#71 小少将)
  何事とあやめは分かで今日もなお袂にあまるねこそ絶えせね(#72 式部)
2)天の戸の月の通ひ路鎖さねどもいかなる方にたたくくひなぞ  (#73 小少将)
  真木の戸も鎖さでやすらふ月影になにをあかずとたたくくひなぞ  (#74 式部)
3)雲間なくながむる空もかきくらしいかに偲ぶる時雨なるらむ(#116 小少将)
  ことわりの時雨の空は雲間あれどながむる袖ぞかわくまもなき(#117 式部)
 「私の書いたここまでの続編はどうご覧になる?」 との問いに式部は、
 「何をお書きか分からないけど、まあ続けてみて」と突き出します。二番目は、
 「私のどこがいけないの」に答えて式部: 「正編の結末が分かっていないのね」と
 極め出し、三番目は勝負にならず、いなされて小少将は簡単に土俵を割ってしまいました。

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漱石のどんでん返し 『坑夫』から『明暗』への友愛世界<220=284>

過去100年間、誤読され続けてきた漱石の小説――『坑夫』から『明暗』までの小説世界を分析。新聞連載回数が指標となって、

<220=284>という友愛数が小説の論理構造を種明かしする。どの小説も最後の一文によって価値の大転換を企んだ傑作作品群。

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漱石の『坑夫』から『明暗』までの9つの作品は、いずれも最後の一文によって、全体の意味を反転させる意図をもって書かれている。『三四郎』も『こゝろ』も最後に読者がアッと驚く仕掛けがあって、それは書かれて百年もの間、読み解かれることがなかった。どの作品も読者によって書き継がれることが期待された快作。

 従来の評価を覆す漱石作品の深層を解明、すべて未来に向かって開かれたハッピーエンディングの小説群!!

目次

はじめに ……9

第一章 『三四郎』(117)vs.『彼岸過迄』(117) ……19
1  『三四郎』(1908)の「迷羊」 ……20
 1・1 漱石が「永久保存」したかった一枚の画像 ……25
 1・2 『三四郎』の構造 ……30
2  『彼岸過迄』(1912)の冒険者田川敬太郎 ……43
 2・1 『それから』を後回しにする理由 ……43
 2・2 『彼岸過迄』の構造――左右対照性の意味するもの ……47
 2・3 千代子獲りのプロット ……56
 2・4 『彼岸過迄』という物語の時間 ……66
3  『三四郎』と『彼岸過迄』の117回 ……73

第二章 『行人』(167)+『三四郎』(117)[『彼岸過迄』(117)]=284 ……91
1    『行人』(1913) ……92
 1・1 『行人』の語り手「二郎」 ……93
 1・2 一見アモルフ(無定型)な167回という構造 ……96
 1・3 「友達」――三沢という二郎の分身 ……97
2 『行人』の数理 ……116
 2・1 『行人』の論理構造 ……116 
 2・2 二郎という冒険者 ……163
3 『三四郎』・『彼岸過迄』vs.『行人』 ……171

第三章 『こゝろ』(110)+『それから』(110)=220 ……183
1 『こゝろ』(1914) ……184
 1・1 秘匿されたもの ……184 
 1・2 『こゝろ』の意図――主人公のデジャ・ヴュ ……193
 1・3 表のプロット――Kのドッペルゲンガー ……199
 1・4 裏のプロット――秘された主人公の恋 ……218
2 『それから』(1909) ……233
 2・1 『こゝろ』の先駆的テクストとしての『それから』 ……233
 2・2 純粋な二つの恋――代助と青年の「私」 ……246
終章 漱石の友愛世界、あるいは「主観小説」 …… 259
1 日本語の制約と本来の物語文体 ……260
2 出来事の時間と語りの「イマ」 ……277
3 『坑夫』(1908)――「友愛小説」群への始動 ……291
 3・1 『明暗』(1916)に似た『坑夫』の構造 ……294
 3・2 漱石の再出発――物語ること ……300

おわりに――美神に殉死した漱石 ……309

囲み記事 ……2・8・16・41・89・90・131・181・182・240・258・293・307・308
参考文献 ……313
新聞連載回初句一覧 
 『坑夫』 ……314
 『三四郎』 ……315
 『それから』……316

 

裏表紙

 「はい、できました」
   220: 1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
      220=142+71+4+2+1 : 284
   「正解だ。見てご覧、この素晴らしい一続きの数字の連なりを。220の約数の和は284、284の約数の和は220。

   友愛数だ。滅多に存在しない組合わせだよ。フェルマーだってデカルトだって、一組ずつしか見つけられなかっ

   た。神の計らいを受けた絆で結ばれ合った数字なんだ。美しいと思わないかい? (小川洋子『博士の愛した数

   式』新潮社2003より)

 

 自分も早速堕落の稽古を始めた。南京米も食つた。南京虫にも食はれた。町からは毎日々々ポン引きが椋鳥を引

    張つて来る。子供も毎日連れられてくる。自分は四円の月給のうちで、菓子を買つては子供にやつた。然しその

    後東京へ帰らうと思つてからは断然已めにした。自分はこの帳附けを五個月間無事に勤めた。さうして東京へ帰

    つた。――自分が坑夫に就ての経験はこれだけである。さうしてみんな事実である。その証拠には小説になつて

    ゐないんでも分る。(『坑夫』巻末)


 「……宅から電報が来れば今日にでも帰らなくつちやならないわ」 
   津田は驚ろいた。
 「そんなものが来るんですか」
    「そりや何とも云へないわ」
   清子は斯う云つて微笑した。津田はその微笑の意味を一人で説明しようと試みながら自分の室に帰つた。 

                                                                                                                                                       (『明暗』巻末)


文学の問題から、日本国運営の大問題まで、山積する日本の「コト」作りをどーする?

 

1 日英語は翻訳不可能であること、その理由は日本語で数学が記述できないから。

2 数学が日本語で書けないなら、自然科学や社会科学の論文も記述不能。

3 日本語がいま抱えている最大の問題は、日本語で日本を国際的に運用できないということ。

4 外交問題のみならず、憲法改正も法律の文言も、日本語の客観的な記述が問題視されなければならない。

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