主題とは、構造とは、その緊密性

主題」とは、作者が言いたいことのエッセンス、また、「構造」とは、それをうまく表現すために選ぶ「かたち」のこと。

   一般に、主題を「動機」づけるアイデアを「モチーフ」と言い、文学のみならず音楽や絵画、その他「芸術」の制作に関わって、本質的な「意味」の中心をなすもの。
   日本文学の古典では『源氏物語』、近代文学では漱石の新聞小説に共通する、世の中を大きく変えようとする、文学的な「どんでん返し」が、それぞれの「モチイフ」となっている。
   ぼくが<『源氏物語』深層の発掘   秘められた詩歌の論理>(2015)、<『紫式部集』のちから相撲    メイキング・オブ・『源氏物語』>(2016)で解明したのは、それまで一千年もの間、だれにも見つけられなかったこれら二作品(『紫式部集』は、『源氏物語』の謎解き)の「主題」であり、<漱石のどんでん返し  『坑夫』から『明暗』への友愛世界《220=284》>(2016)で指摘したのも、過去百年に亘る漱石文学の誤読だった。
   このサイトでは、文学作品について、こうした読み違いをしない方法を考え、日本語・日本文学の本質を明らかにする。

           主題を明確にするための論理: テクストの「かたち(構造)signifier」を工夫する。そのためにーーー                                                              

   『源氏物語』で紫式部がとった数理: 五言律詩の5字8行の40字を「40巻」の基本的な論理とする。さらにまた、三十一文字の和歌の数理を589首の和歌に援用して、<31x19>というように、31首ずつの束(5ー7ー5ー7ー7)を19個重ねて、物語の情緒的な側面にも、意味の大きな括りの単位を施す。

     漱石がとった数理: <220=284>という「友愛数」(=互いの除数の和がamicable友愛的numbers数!)を新聞連載回数と呼応させる。『それから』(110回)+『こゝろ』(110回)=220! 『三四郎』(117回)+『行人』(167回)=284

  二人の芸術家のテクストが今日まで「愛読」された理由は、その精緻な論理構造が二十一世紀の今日まで、解き明かせなかったから。ミステリアスな「主題」(作者が言いたいことの核心にあること)が誰にも捕まえられなかった!今はじめて明かされる式部と漱石の「たくらみ」!!